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東北大学医学系研究科 生物化学分野

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トピックス

2015年における生物化学分野のトピックスです。

2015年12月16日
転写因子Bach2のリン酸化制御に関する論文を発表しました

生物化学分野の中心題材の一つである転写因子Bach2は、Bリンパ球の発生や分化を制御します。また最近、共同研究によりTリンパ球の活性化や制御性T細胞分化にも関わることを報告しています。今回、Bach2の細胞内分布がPI3キナーゼとmTORのシグナル伝達経路により制御されることを発見しました。安藤亮博士(現・小児外科)が大学院生博士課程院生として進めてきた研究成果です。質量分析により、Bach2は少なくとも72カ所(!!)のリン酸化部位を有することを見いだしたことを契機に、この中で活性制御に関わるリン酸化部位1カ所と、その上流のシグナル経路を明らかにしました。長い道でしたが、安藤さんはじめBリンパ球グループ(武藤博士、落合博士ら)、質量分析チーム(島博士ら)、ラボ内外の皆さん(東大分生研前田達哉先生、東北大加齢研本橋ほづみ先生等)の努力協力でたいへん重要重厚な論文にまとまりました。論文はJ. Biol. Chem. 誌にオンライン先行公開され、来年初めに出版される予定です。生化学総説図4モデル

今回発見したSer-535リン酸化による制御がリンパ球分化や活性化にどのように関わるのか、残りの71カ所はどのような調節に関わるのか、PI3キナーゼ→mTOR経路以外のシグナル経路による調節の可能性、などなど、多くの具体的な課題も出てきました。噛めばかむほど味のでる転写因子です。

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2015年11月27日
若手研究者へ向けたエッセイ

五十嵐教授が、若手研究者へ向けたアドバイス「君の頑張りは僕らの励み」を全世界日本人研究者ネットワーク(UJA)に寄稿しました。これはUJAと実験医学のコラボレーション企画「留学のすすめ」によるものです。帰国後の研究生活で考えたこと、考えていることをこの機会にまとめています。

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2015年11月27日
アメリカ血液学会発表予定

大学院生・加藤浩貴医師(D3)が赤血球分化におけるBach1およびBach2の機能について、アメリカ血液学会(オーランド)にて発表します。長年の謎であったBachの赤血球系における役割が解明されつつあります。

H. Kato, “Transcription Factor Bach1 and Bach2 Control Common Myeloid Progenitor Cell Differentiation Under Infectious Stimuli.” (Abstract Number: 1164)

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2015年11月27日
生化学会分子生物学会合同年会BMB2015発表予定

12月1日(火)

五十嵐和彦 “Local production of S-adenosylmethionine for local consumption to promote and to regulate methylation of chromatin and beyond” ワークショップ”Collaborative regulatory mechanism between cell differentiation and gene expression in eukaryotic cells” (1W4-P-6)

12月2日(水)

落合恭子 “Transcription factor Irf4 orchestrates gene regulatory network for germinal center B cell and plasma cell via its alternative regulatory motifs” ワークショップ “Transcription factors in cell growth and differentiation” (2W9-P-6)

12月3日(木)

島弘季 ”S-アデノシルメチオニン合成酵素MAT2Aの発現は3′ UTRアデニンメチル化が介するmRNA安定性により制御される
The expression of methionine adenosyltransferase MAT2A is regulated through mRNA stability mediated by methyl-6-adenosine in its 3′ UTR” (口演FJ2759、ポスター3P0747)

蝦名真行 ”核局在MATII alphaのセントロメア領域における役割” (口演2T25-13、 ポスター2P0648)

佐藤好宏 ”多層的オミックス解析による肝再生分子メカニズムの解明” (ポスター3P1029)

12月4日(金)

松井(渡部)美紀 ”ヘムによる新たなタンパク質制御機構とその生理学的意義” ワークショップ「生体金属の最前線」(4W8-P-5)

 

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2015年11月12日
日本免疫学会発表予定

第44回日本免疫学会(11月18日〜20日札幌)にて、大学院生渋谷里紗さんが口演およびポスターで研究成果を発表します。肺胞マクロファージの機能制御と肺胞蛋白症の発症機構に関して新しい発見を報告する予定です。

11月19日 2-F-W26-5-O/P ”Roles of Bach2 in the function of alveolar macrophages”

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2015年11月11日
Dan Sharda博士が3ヶ月間滞在して共同研究を行いました

Dan Sharda博士(米国Olivet Nazarene University助教授)がこの夏の三ヶ月間滞在し、Bach2の免疫系細胞における機能について共同研究を行いました。Sharda博士のご協力で免疫応答に関する新しい考え方と実験系を研究室に導入することができ、またラボメンバーの英語コミュニケーション力も格段に向上しました。得られた成果について、現在論文発表へ向けて準備を進めています。写真はSharda博士と佐藤勇樹さん(D4)、そして研究室ミーティングでのSharda博士の報告です。

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2015年11月11日
大学院学生募集

医学系研究科では28年度大学院生(博士、修士)を募集します。

生物化学分野では、血液細胞分化、免疫応答、がんとがん微小環境、などの課題に対して、転写因子やエピジェネティク制御因子の研究から迫ろうとしています。当分野には医学、歯学、保健学、理学など多様なバックグランドをもつ皆さんがスタッフや学生として参加しています。当分野を希望される方は研究室見学等が可能ですので、ご連絡をお願いします。

なお、11月28日(土)には大学院説明会が開催されます。詳しくは研究科HPをご覧下さい。

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2015年4月21日
基礎医学修練での配属を希望する皆さんへ

基礎医学修練での配属を希望する方はぜひ分野教員に相談して下さい。本分野では学生が主体的に最先端の研究に取り組みます。日々の研究生活は今までの受け身の勉強とは全く違うので、慣れるまで大変のようです。ですが、これまで身につけた知識を組み合わせて課題を設定し、自分が興味を持つ未知の問題に挑戦することは、将来につながる良い経験になるでしょう。血液細胞分化、免疫応答、がん、遺伝子発現、クロマチン、エピジェネティクスといった領域や、質量分析や次世代シークエンサーの研究技術に興味があれば、本分野での実習は意義の大きいものになります。詳しくはこちらのサイトを参照して下さい。(なお、海外留学については現時点で確定できません。別途相談をお願いします。)

注:2015年度は配属決定の仕方が前年と異なるようです。教務係からの指示に従うようにお願いします。

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2015年3月5日
Tapas Kundu教授が滞在し共同研究打ち合わせを行いました

インド科学技術庁DSTと日本学術振興会JSPSによる交流事業の支援を受け、Tapas Kundu教授(Jawaharlal Nehru Center for Advanced Scientific Research, Bangalore)が研究室を訪問しました。1週間にわたり滞在し、クロマチン制御などいくつかの共同研究について打ち合わせを行いました。また、大学院セミナーにて”Histone interacting protein in the regulation of chromatin dynamics and transcription regulation: Implications in disease and differentiation”と題して、最新の知見を発表して頂きました。またKundu教授は、この三年、医学科3年の基礎医学修練で学生を受け入れて頂いています。

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2015年2月13日
ヘムによる天然変性タンパク質Bach2の制御に関する論文を発表しました

これまでに私達は、ヘムが転写因子Bach2に結合すると、形質細胞への分化が促進することを明らかにしています(Blood, 2011)。また、ヘム結合タンパク質の多くが、特定の立体構造を有するものと一般的に考えられてきました。しかしながら、今回、渡部(松井)美紀 助教と、医工学研究科 村山 和隆 准教授らは、Bach2タンパク質のヘム結合領域が立体構造をとらない天然変性状態であること、そして、その構造がヘムによって変化することを明らかにしました。本研究から、私達は「リガンドによる天然変性タンパク質の制御機構」を提唱しています。本研究はArchives of Biochemistry and Biophysics(ABB)誌に発表されました。

渡部論文2015

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